片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

アロマ体験施設

原宿の閑静な住宅地にあるAEAJグリーンテラスというアロマを感じる建物に行ってきた。隈研吾さんのデザイン建築でもあり、ヒノキをふんだんに使いつつも鉄筋の建物で、建物に入るとヒノキや植物の匂いに包まれる。

五感のなかで嗅覚が一番抽象的な感覚ではないかと思う。匂いは目に見えないので嗅覚で感じたものを数値化するのも言語化するのも漠然としている。

この施設では100種類以上の精油サンプルが試せる。主に花や木や果実から抽出した精油。これは何の匂いだろうか?と感覚に問いかけて、匂いから形を連想する。記憶の中から何の匂いかひらめくのが楽しい。グローブなどは調味料につかうけれど、防虫のためによくオレンジにグローブを刺してクローゼットに吊るされているのを見たことがある。ユーカリーは薄荷やミントなどのスーッと系だけれど、匂いの質が全く違う。柑橘系ではオレンジの甘い匂い、柚子の苦みのある匂い、グレープフルーツの酸味のある匂いとか。匂いを嗅ぎ分けることのできる幸せ。嗅覚を感じることができなければ味覚も感じられないだろう。

昔のフランス王宮に集う貴族達はなかなかお風呂には入れずパフュームで匂いをごまかしていたという話を聞く。体臭の強い人に限って香水をジャブジャブ付けたがるのは現代人でも同じ。ピウプより。