私の母は茨城県の出身で東京に出てからのほう
が長い暮らしだったが、方言を聞くと即答でき
た。国内バイリンガル。
雷はなあに? らいさま!
疲れたときはなんていうの?
怖いっていうんだよ、怖いときはおっかねーっ
ていうんだよ。
認知が進んでもふるさとの言葉は忘れなかっ
た。
お盆に田舎へ帰ると皆方言での会話になる。
私の理解力は会話がわかるような、たまにわか
らなくなるような、途切れ途切れ。
同い年のいとこが訳してくれていた。
関西の友達はどこへいっても関西弁をしゃべ
る。標準語をしゃべるのは、こそばゆいらし
い。
関西弁は普段から聞きなじみのあるメジャーな
言葉なので違和感はない。
熊本でローカルバスの運転手さんに行き先を尋
ねたところ、全く聞き取れず、理解もできず
呆然としていると、詰め入りを着た学生さんが
間に入って通訳してくれた。日本は広いんだ
な~とつくづくしみじみ実感した。
故郷の言葉を持つ人たちが羨ましく感じる。
日本語自体故郷の言葉なのだが。
よく外国人で流暢な東北弁を喋れる人がいたけ
れど、大人になってから方言を身に着けるひと
はそうそういないだろう。
私が酔狂で学びたいとしたら広島弁。
く決めてみたいのが夢。
山守さん弾はまだ残っているがよう。
ピウプより。