片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

介護世代

共通の問題、悩みって普遍的に世代ごとのテーマがあって

同じ境遇である人と話すのは有益な情報も得られるし、心の慰めだ

ったり、励ましだったり、勇気だったりする。

同病相憐れむ、のような。

 

私の世代は自分たちの両親が介護を受ける世代。

親が判断力がなくなっていく段階で、本人が判断すべきこと

を替わって次々決定していかなければならない。

ふと、これは母が、父が希望することだろうか?

という気持ちがかすめる。

それを振り切っても最後まで進んでいくのだ。

最後が必ず来るのだからそれまでは私が後悔しないよう、

深呼吸と平常心とで、

沈みゆく船を穏やかに見守ることで、付き添っていくのだ。

 

死について生活の一部として当然のことと、恐れず粛々と淡々と過ごす人。

ヘルマン・ヘッセも晩年、

死が迎えられる日をとても楽しみにしていると言っていた。

親が弱っていくのを見ながら、これは私に最後までを見せてくれているのだ

と思った。

私が学べるように、最後どう死に向き合っていくのか考えるように。

その日まで私は一時一時を一生懸命生きていくのだから。

 

あなたはずいぶん前ご両親を亡くしてしまった。

その時私はなんの力にもなれなくて、励ましもなく、寄り添いもなく。

自分が親の看取りを終えてようやく、あなたの心に近づけたのではないか

と思えるようになった。

また叔父様と叔母様のお話聞きたいな。

ピウプより