片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

唱歌

老人施設、デイサービスやショートステイなどでは、ご老人の世代に即したアクティビティを考えている。

母がお世話になっていたショートスティではピアノ伴奏でみんなで歌いましょう、の日があった。ボランティアの方が季節の詩を選んで大きな紙に大きな字の歌詞が書いてある紙を皆に配ってピアノの伴奏を弾いてくれる。

昭和初期の子供たち誰もが知っている唱歌は、何度となく口ずさんだことのある歌だ。

里の秋という歌があり、詩の内容が胸を打つ内容にもかかわらず穏やかな音調だ。

シンプルなメロディラインだけれど、1番、2番と歌っていくにつれ囲炉裏に座る母子の情景が深まっていく。3番の歌詞は遠く出征した父への平和な故郷からの祈り。

唱歌の詩の言葉がとても美しく現在では絶滅しかけているような言葉が普遍的に使われていて、素朴でありながら心に響く歌。

戦時中に作られたようなの曲ではあるけれど、遠く大切な人の無事を祈る歌はいまだ普遍的。

今の小学生の音楽の時間では唱歌というのはもうないのだろうか?滝廉太郎先生は習うだろう。