片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

憧れの人

私世代が中高生の頃のヘアスタイルは猫も杓子も松田聖子さんのセイコちゃんカットであった。似合う似合わない関係なく皆々セイコちゃんカットだらけ。

ヘアスタイルをコピーする人達は皆が求めるものを求めたいという気持ちに踊らされた群集心理のように思えた。

アメリカのドラマのチャーリーズエンジェルが好きだった友人はファラフォーセットメジャースという女優の髪型に憧れて毎朝時間をかけてセットしていた。結構いい線行っていた。

アイドルの髪型に憧れるという時代だった。

 

私の憧れは誰だったろうか?

私の憧れはグレタ・ガルボとかヴィヴィアン・リーとかハリウッドの往年のスターに憧れた。

あの近づきがたい美貌が作り出した性格なのか、強い意志の磁力がビンビンにビームのように放たれている存在。演技以上にそこに存在するだけで目が引っ張られてしまう。

髪型をマネしようがファッションをマネしようが近づくことのできない、参入壁の高いスター。憧れとは手の届かないような遥か彼方の宇宙人のような人。

アイドルではなくてスター。

風と共に去りぬのヴィヴィアンの最初のシーン後ろ姿から振り向いたその顔が鮮烈。ピウプより。