先日行った神奈川県立近代美術館とは全く対照的な山種美術館にて東山魁夷さんの作品を鑑賞した。
神奈川県立美術館は空間が広々として時が止まったように静かな企画展で、若い人たちが一人で熱心に鑑賞しに来ていた。
山種美術館は私のような年季の入った女性たちが2人以上で連れ立って大勢押し寄せていた。
山種美術館は空間的にはさほど広くないが、都心のアクセスの良いところにあるし日本画大家、巨匠のコレクションがあるので誰もが安心して作品を楽しめるところなのだろう。
それにしてもご婦人方のおしゃべりには閉口してしまう。
ただでさえ混雑して人がぶつかり合うぐらいなのに、ベチャクチャとおしゃべりするために美術鑑賞をするのは意識が低すぎる。
鑑賞し終わったあと外のカフェで幾らでもおしゃべりしたら宜しかろうに。
没後25年記念ということで東山魁夷と日本の夏展ということだったが、展示の半分以上は東山魁夷さん以外の作家の美術館収蔵作品で埋められていた。
美術館には十分余裕のある空間と静けさ、そして展示構成は最重要項目だ。
美術館の特性をよく知ることで期待値が大きく変わってくる。
あとは展示内容のコンセプト、キュレーターがもっと注目されても良いと思う。
ピウプより。