バンクシーのゲリラ的パフォーマンスはまるで漫画のルパン三世のごとく。最高峰美術館でレオナルドダヴィンチの作品を贋作とすり替えるみたいな技。何故そんなことが実行できたのだろうか? NYの近代美術館MOMAやメトロポリタン美術館、大英博物館などに忍び込み、自分の作品を無許可で展示してしまうという凄技。しかも開館時間中に忍び込みささっと展示をおえてしまう映像をキチンと記録してある。人気のない時間と盲点になる場所を入念に下調べして実行したのだろう。
知名度の上がった今むしろそのまま展示し続けているかもしれない。そんなことができるのはそれこそルパン三世のようにガードをすり抜けて秘密裡に行動を完遂できる実績を積み重ねてきたからだ。彼は実際、無許可での落書きからスタートしてから、その取り締まられるべき犯罪を逮捕されることなくすり抜けてきたのだ。
それでも世間は感動し、評価され、落書きされることを喜ぶ。バンクシーなら。
バンクシーは正体を明かさず、いまだに世界のどこかで落書きをしている。ピウプより。