片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

新聞の味わい

電車で新聞を読む人はめっきり減った。そもそも新聞を購読している人も高齢者ばかりではなかろうか?この車両ではそんな絶滅種の人間は昭和のオヤジと化した私だけだ。もちろん座っているひとだけの空いた車両なので伸び伸びと新聞を広げて読む。昔はよく網棚に読み終わった新聞を置いていく人が居たものだ。新聞は朝の鮮度が命。昼ぐらいに読むと味が落ちている。ましてや夕方になったら読む気もなくなってくる。翌日には読まずに捨ててしまう。あの刷りたての感触が新聞の味。まだ新鮮な誰もめくっていないパリッとした新聞を読むのは幸先の良い一日のスタートだ。そういえば映画日の名残りでイギリスの貴族に仕える執事が朝ご主人様が読む前の新聞にアイロンをかけていいるシーンがある。

ネットでニュースを拾い読みすることもあるけれど、遠近感を感じない。地図を広げるように新聞を広げるとランダムな見出しの中から私のアンテナに引っかかるものを見つけることができる。デジタルにはないパースペクティブな感じが私の心を引き付ける。

ニューヨーク・タイムズ 日曜版 昔

ちなみに日経新聞を読んでいる。土曜日・日曜日のカラーのページにセンスを感じる。ピウプより。