片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

エシカルファッション

今毛皮を着ている。襟元にはフォックスのファーがついたベビーラムのショートコート。時代遅れのゴージャスな感じ、かもしれない。

この10年ぐらいエシカルファッションというムーブメント・考え方でラグジュアリーブランドは毛皮を使わないという方針だ。毛皮は着ること自体罪悪感を感じ非難されるような。でも、現在すでにある毛皮を捨ててしまうのは、犠牲になった動物に申し訳ない。思想や考え方もファッションであるのなら、今からは動物の毛皮を獲らないけれど今まで確保してしまった毛皮を大切にするのもエシカルじゃないのかしら。ダウンジャケットやコートだって鳥の羽の大量消費なので、処分するダウンの鳥の羽はリサイクルしてほしい。

私の母の世代はブランド信仰というより、宝石・毛皮・着物信仰の人たちだったので毛皮は価値の高いファッションアイテムだったようだ。今わたしが来ている毛皮は母から譲り受けたもの。捨てるなんて、いくらなんでもキツネに申し訳なさすぎるし、ベビーラムも成仏出来まい。だから私は着ることにした。こんな寒い日は首元が完全防備なのがありがたい。私のコーディネートのイメージとしては、エスキモー、イヌイットフォークロアな装い。寒い日がこれからどんどんやってくるだろうから毎日ジャンジャン着る。

今はイヌイットの方たちは現代も毛皮で強烈な寒さを凌いでいるのかしら?新素材で軽く暖かく動物を犠牲にしない服が作られるようになっていく事は喜ばしい。ピウプより。