片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

巨大古着店 ブルックリンにて。

ニューヨーク・ブルックリンのウィリアムズバーグといわれる倉庫地帯に巨大体育館のような古着屋があった。館内に入ると何とも例えようのない,体臭ブレンドの空気が充満している。想像するにこの場所に集められた大量の古着が放つ、古着の持ち主たちの体臭の残り香だろう。まるでコンテンポラリーアートインスタレーションのような圧倒的に膨大な古着存在感を感じる。とにかく全部見るのは大変な量で色別、素材別ぐらいの単純な分別でハンガーに掛けられている。玉石混交の量り売り。古着屋のバイヤーも沢山くる。アメリカの古着は層が厚く、厚すぎて怖すぎる。こんな服一体どんな人が着るんですかというような奇天烈ぶっ飛びクリエイティブな古着があったりする。一生の中で自分がまず着ることはないだろうが面白すぎて我を忘れる。真面目な美術館より心が動き、夢中になれる場所だ。いくつか自分が着られそうな服や靴を見繕って外に出ると空気が美味い。あの館内には何か古着の持つ念のようなものも宿っているのかもしれない。

ゴミ収集車が回収して分別されたような古着。クリーニングなどされていはいない。一体だれが経営していたのだろうか?ワンスアポンアタイムインアメリカ ピウプより。