片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

お下がりが好き

子供の頃からとくに着るものに頓着しなかった。

親戚のお姉さんからのおさがりはいつも歓迎していた。新しい服を買いにいくのもアレコレ迷うのも面倒くさい上に、新しい服のよそよそしさと、体が馴染むまでの違和感が嫌いだった。お下がり服はよく着こなされて、くたっとして体になじみ易いし、いとこのお姉さんの服は見慣れているのも安心感がある。

服を選ぶときデザインや素材優先で選んでしまいがちになり意外と自分に似合わない服を買ってしまい失敗する。それよりお下がりのほうが気が楽だ。お下がりプラス何か手を加えるというのが私の10代の着こなしだった。高校生ぐらいになると父や母の古着など掘り返して着こなすのも面白かった。時代の流行が古すぎて逆に新鮮なデザインに感じる。年配の方には懐かしがられ同級生には一風変わったデザインに思われた。

今は古着屋が花盛りでここあそこに古着屋が増えてきた。それもハイエンドのブランド古着ではなく、普段着のTシャツやジーンズなどの古着屋さん。子どもの頃は古着で喜んでいるのを親に不思議に思われ、見当違いにも不憫に思われいたようだが、古着をおしゃれに着こなす価値観は確立している。

おしゃれって見栄でもなくて楽しむものだよね。そして自分に似合う服が一番。ピウプより。