ノーマンロックウェル、
ノーマンロックウェルの記念館的な美術館が
マサチューセッツ州にある。
あるタングルウッドの近くである。
小さな短いメインストリートにこじんまりとし
た古いアンティークのようなホテルに
泊まって、美術館へ行った。
ノーマンロックウェルは50-60sの
アメリカの人物像を描いていて、誰しもが
見覚えがあり馴染みのあるイラストだと思う。
まるで画家が戻ってきそうなアトリエも再現
されていたように思う。
作品はホームグランドにあるのがしっくりと
する。
作家と作品、そして作家が暮らした家、すべて
が作品の集大成のような美術館。
美術館の周りも広々とした緑の芝に囲まれて、
空も広い。
アトリエがこの環境に包まれたら健康的で
朗らかな作品になるだろう。
ノーマンロックウェル美術館は老若男女沢山の
ファンが丸ごと楽しめる美術館。
こういう美術館を見るとアメリカの美術館運営
の上手さ、ダイナミックさ、基金を集め続ける
力につくづく感心してしまう。
広々とした空間で額縁に収まりきらない何かを
展示できる美術館は展示作品のみならず
価値の高い美術館だと思う。
日本の昔の美術館は並んでギュウギュウ詰めに
なりながら哀れな美術鑑賞していた。
さすがにコロナにもなったし、時間制限の予約
というシステムになったけれど。
美術館は広々と静かで作品に心も集中できる
環境が大切。ピウプより。