何度もついつい見てしまう映画。
70年代のごみごみとしたカオスのNYの雰囲気とか、ロバート・デニーローの
犯罪者に落ちるのか、ヒーローになるのか紙一重のような、狂気っぷりの演技とか、
何度みても感心感動。
オリバー・ストーン監督のウオール街、
昔なつかし、人だかりのNY証券取引場が再現されたり、
昔の頭でっかちのPCが所せましとオフィスのデスクにあったり、
舌なめずりする獰猛な野獣のような、強欲な投資家をマイケルダグラスが
演じていて、オリバーストーン監督十八番のスタイリッシュな決めぜりふが
次から次へとテンポよくでてくるのが良い。
ドラマにスピード感があり集中力が途切れることなく見入ってしまう。
私はパートⅡが一番好き。
やっぱりロバート・デニーローの演技が素晴らしい。
NYの移民が溢れかえっていた時代の空気感がよく伝わってくる。
この三つは割とTV地上波で放映される回数が多いこともあるかもしれない。
映画も本も同じものを何度も見たり読んだりするとまた印象も変わったり、
自分の感想も全く違ってくることもある。
見えなかったところが見えてきたり、理解できなかった場面も思いのほか
あったりするのを発見する。
こうやって繰り返し新しい発見のできる作品は名作・ロングセラー
になるのだろう。
それだけ作りこまれた映画でもあり、何度も見るに値する作品なのだろう。
同じ映画を見た人とあれこれ話すのも面白い。
あの場面は私はこう考える、あなたは?
そうやっていろいろな解釈で物語がどんどん広がっていくような。ピウプより。