片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

介護が終わって。

今日は母の一周忌。

まだ母の存在の感覚、彼女の声や体の蝕感や仕草が私の中にある。

この一年で何か変わっただろうか?

私の生活は精神的にも物理的にも大きく変わった。

 

もう母の心配をする必要はなくなり、心は静かになった。

介護は完璧には出来なかったが、彼女が心穏やかに、朗らかに、最後を迎えられるよう

できる限りの事をやってこれたのが自分への慰めだ。

 

寿命といえど、別れは名残惜しく、あんな事すれば良かった、とか、こうしなければ

良かったのに、など後悔の欲はいくらでも。

私が生きている限り、朗らかな彼女の特徴を、微笑みの記憶を大切に持ち続けたい。

そうすれば私の内部にいつでも母の存在を感じることができるだろう。

人生の中で一番長くお付き合いした人だから。

 

一周忌、まだもう少し寂しさを感じていたい。

 

 

親って不思議だな、子供の頃からずっと見てきたこと感じたことを知っている。

子供には大切な存在。

心配性の子供時代、両親が死んでしまったら孤児院に入って

自分で生きていかなければならないのだな、と悲観的な妄想をしていた。

最大の幸運は無償の愛情で大人になるまで見守り続けて貰えた事。

ピウプより。