片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

温故知新の家

古いお家にお邪魔するのが好き。

古いお家には面白いものがたくさんある。

木造の古い家は家の中の家財道具も古く、使ってきた年月が

それぞれ物語を持っているような。

コレクションというほど意識的なものではないだろうが、

本棚に並ぶ本や画集や写真集やら装飾品や鉢植えのグリーンやら、

住人の趣味の傾向など知ったり、面白がったり。

 

昔々、ドイツ人の友人のお家にお邪魔した。

私の理想・夢のようなお家。グリム童話に出てくるような。

 

地域の古い教会の廃材を使って建てた、新しいマンション。

草木がいっぱいのベランダに広いウッドデッキ。

雨水を貯める大きな樽がおいてある。

太い梁や柱は古く傷のある丸太の木材。

新しい建物ではあるけれどここあそこに教会の名残がある。

温故知新の家。

彼女は500年前のヴィンテージ・リネンの美しいブラウスをまとい

プラスティック素材を憎み、身の回りには徹底してプラスティックを置いてなかった。

 

彼女の生活には美意識と哲学が浸透していた。

 

あなたのお家に遊びに行くのはいつも楽しみだった。

古い木造の一軒家を増築・改築でユニークで面白いお家に

何度お泊りに行ったことか!

最後壊す前に、お別れに行ったっけ。

でも私の脳内VRにお家は保存されているよ。

ピウプより。