昔ニューヨークで暮らしていた時、ある日はアベニューに沿いに歩いたり
とある日はブロードウェイ沿いに歩いたり、ストリート沿いに歩いたり
するのが好きで、時間があれば歩いていたように思う。
いつも何かしら面白い発見があって古い建物に洗練された本屋さんとか、
ショップのディスプレイも目を引く工夫に富んだユニークなセンス。
メイシーズという百貨店のディスプレイはいつも楽しみにしていて、
一番印象的だったのは印象派の有名な画家のマネキン人形にその画家の
特徴をコミカルに見立ててあった。
ゴッホは包帯を耳に巻いてパイプをくわえながら筆をとパレット、
を持っている。
ロートレックは山高帽にフロックコートに丸眼鏡、ステッキを持ち
足が異常に短い。
衝撃的なディスプレイ。。。
その画家達の物語がそれだけニューヨークで一般的に認知されていなければ
百貨店のウインドウにディスプレイできるアイデアではないだろう。
今であったら、差別的な表現として許されなかっただろうけれど、あの
ディスプレイには作家にたいする愛着、親しみのようなものがあった。
美術作品ではないけれど、街の中でインスタレーションとしての感性を
見つけることができた。
あなたも街中で面白いもの見つけるの上手だったよ。
そういえば私たち一緒に街を散歩しながら赤瀬川源平さんのマトソン現象みたいなの
よく見つけてたよね。
そんな感じに。ピウプより