片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

過去のストーリーの1ピースを埋めて。

どんどん過去が出来て積みあがっていく。

明日が今日に、今日が昨日に

未来のお下がりがどんつくどんつく増えていく。

未来の話は誰ともシェアできないけれど、

過去の話は一緒に語り合える同じ時代で同じ場所で過ごしてきた

人がいる。

でも同じ過去を一緒に通り過ぎた人でも、まったく同じストーリー

にはならないね。

一つの過去のストーリーを各々が違った側面で捉えていて、

黒澤監督の羅生門の登場人物のように各々が見たい真実だけを

語っている。

だから私が経験してきた過去は私が捉えた一部分、1ピースで

全部ではない。

あなたや厨子さんと共有した過去のストーリーを話すと

別の見解が出てきて、パズルのピースとピースが埋まってきて

ストーリーの視野が広がり鮮やかになってくる。

それが楽しいし嬉しいね。

大人に成れたことの喜びの一つかな。

つらい過去はあまり無かったのか、あっても忘れてしまったのか。

過去の痛みも乗り越えてきた戦いの証のように誇りを自らもたせて

やるのが年を取ることの良いところだね。

もしあなたが何か深く落ち込むようなことがあったら思い出してね

あなたの見えないところで私が出番をまっていることを。

わたしはまだ登場人物でスタンバイしているから。

ピウプより