片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

私たちの訓練鍛錬の修行時代に

ここ1年ヨガstudioに通うようになり自分の身体の筋肉や骨がどんな

動きなのか意識する習慣が身についた。

ヨガのポーズを作る際、石膏像のデッサンを描いていたときの事を

思い出したよ。

日本の美術学校教育は石膏像の素描・デッサンを学ぶよね。

しかも欧州で発掘されたような大理石像のコピーの石膏像を。

アリアス ヘルメス ジョルジョ ホメロス ニケ ブルータス

アグリッパ モリエール マルス 覚えてる?忘れるわけないよね。

一番苦しそうな、でも何をしているポーズなのかさえ解らない

石膏像はラオコーンだったね。

描くのも一苦労で一体なにを描いているのかさえ解らなくなる。

まるで自分がラオコーンになったような。

ヨガのポーズも自分がどの様な形になっているのか

自分のどこの筋肉を使っているのか頭の中で像を描く。

身体はどう動いているのだろう、今自分はこんな感じのポーズを

取っているのかなと想像をする。

でも大抵はどこかが力が抜けてたり、十分伸びてなかったりだけど。

あの頃の訓練鍛錬の素描の修行が、ふと生きて来る時がある。

あなたがデッサン中に先生から受けた言葉を教えてくれたね。 

君は(ここが)見えているのか、見えていないのか、それとも

見ようとしないのか?

と言われたことを大切に心に残しておいたあなた、そして小童に

そんな素敵な指導をする先生と、

何という美と調和に満ちた時間であったであろうか。

 

明日も美と調和に満ちた一日にするね。 ピウプより